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大橋可也&ダンサーズ「明晰の鎖」をふり返る

9/9-11に行われるDC2、今回は、批評文を募集します。奮ってご投稿下さい!

さて、DC2は、ダンスに大橋可也&ダンサーズをフィーチャーします。そこで、今年2月に上演された「明晰の鎖」をふり返ってみようと思います。木村も大谷もこの作品についてコメントを残しています。


「明晰の鎖Chain of Clarity [Excerpt 1]」

「明晰の鎖Chain of Clarity [Excerpt 2]」

木村覚「明晰の鎖」について(Blog: Sato Site on the Web Sideの記事より)
終幕が近づく頃、2時間弱という今日の日本人によるダンス公演としては相当長い部類に入るだろうこの作品を、ぼくはずっと続いていてもいい、いや、ずっと続いていてくれと思った(願った)。それが答えだ。きわめてユニークでしかし明らかに純粋にダンスであることを目論んだ作品。……


大谷能生「明晰の鎖」について(レビューハウスラジオより)
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by directcontact | 2008-08-21 08:39

【今回のDCではReviewを募集します!】


【今回のDCではReviewを募集します!】

秋山徹次「Lost Weekdays」×大橋可也&ダンサーズ「Black Swan」をめぐる批評文を募集します。舞台批評の言葉は、文芸批評、美術批評、映画批評などに比べまだまだ決定的な形式が存在せず、その分、さまざまな可能性に開かれている状態です。思いがけない角度から投げかける鮮烈な言葉こそ、舞台芸術を活性化する何よりのカンフル剤ではないか!と考えます。舞台批評のユニークな逸材を発掘したいということ、演奏表現、身体表現に言葉の表現者を衝突させたいということが、この企画に向けたぼくたちの思いです。奮ってご応募下さい!!

〈応募要項〉
・ 字数は4000字程度
・ 応募資格はとくにありません。雑誌に寄稿歴のある方もない方も、学生も社会人も問いません。すでに批評活動している方も歓迎します。
・ 企画の大谷と木村が厳正な審査の末、賞(賞金付き)を差し上げます。また、なんらかの掲載媒体を探して奔走するつもりです。
・批評文を寄稿する意志のある方は、招待致します。この件については、イベント当
日までに応募先のメールアドレスにご連絡下さい。
・ 締め切りは、9/30。
・ 応募先は、info@space-tc.comまで。氏名、連絡先、批評文のタイトルを明記の上、本文をお送り下さい。
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by directcontact | 2008-08-18 23:00

大谷能生より秋山徹次について

DIRECT CONTACT Vol. 2は、9/9-11に行われますが、音楽は秋山徹次をフィーチャーしました。そこで大谷能生が過去に書いた秋山徹次についての文章を、ここに掲載します。



デラックス・コンサート・シリーズ Vol. XXXVII - 好きよ、キャプテン!- The Captain Akiyama Festival

 1964年生まれの秋山徹次は、現在日本で活動している音楽家のなかでも、最も多様なインストゥルメンタルを操るインプロヴァイザーの一人だろう。公式ページにはギター、ターンテーブル、エレクトロニクス、ヴィオラ、自作楽器、という文字が見られるが、秋山にとってこれらの道具はすべて独自の音楽的拡がりを備えた、ばらばらにその共演方法を模索していかなくてはならないパートナーとして受けとめられており、彼はひとつの楽器ごとにあらたなコンセプションとメソッドを見つけるところから、自身の演奏を用意してゆく。アレンジメントやオーケストレーションといったデザインに関する領域とは無関係な秋山の多楽器主義は、手にとった機材の中から鉄や石やゴムといったエレメントを直観的に抽出・再構成する殆ど幻視的な才能に恵まれているところに由来していると思うが、それはさておき、一ヶ月にわたった欧州ツアーの凱旋公演、「キャプテン・アキヤマ・フェスティバル」で彼がどのような演奏をおこなったのかをレポートしてみたい。

 コンサートは3部構成。ファースト・セットはブギをモチーフにしたギター・ソロで、秋山はあまたあるブギ・ギター・チューンのなかから特徴的な一節を慎重に抜粋し、そのパーツを執拗に反復&拡大して演奏することで、ブギ/ブルーズ構造が内包している時間の歪みや係留を顕在化させてゆく。ブギとは、アメリカのポピュラー・ミュージックのなかで最も早く一小節を8で分割した音楽であり、最小単位を倍に上げることで、アメリカ黒人はマーチやワルツといったそれまでのリズム・フィギュアでは実現できなかった4と3のクロス・リズムとそこから生まれるシンコペーションを、はじめてポップスのなかではっきりと演奏することが出来るようになった。アフリカのペンタトニックを12等分平均律に重ね合わせたときに(またはその逆)ブルーズの音程が見出されるように、ポリリズミックなリフレインを8/8拍子のなかに突っ込むことで生まれたブギ独特のリズム・フィギュアは、特にそれがアメリカの共有財産とみなされる以前は、まったく独特な捩れと歪みをもったサウンドを生み出していた。例えば、2拍3連なのか休譜つきの8分音符なのか(リズムの基礎単位を)判断することが出来ないリフレインのかたち。例えば、そのリフレインが頭に戻る際に差し挟まれる、ブルース独特のフレーズが作り出す時間の係留感覚。秋山はブギのなかからそうした場面を抜き出し、その部分を反復させることで、リズムの単位構造自体に歪みと崩れを取り入れたあらたなミニマル・ミュージックを作り出す。今回のコンサートの幕間には、熱によってぐにゃぐにゃに波打たされたレコードがターンテーブルの上で回され、針飛びでループするオーケストラの演奏がインスタレーション作品のように会場内に流されていたのだが、その針が飛んで戻る瞬間の歪みの感覚と実に良く似た跳躍感を、秋山はブギの構造から取り出すことに成功していたと思う。時間の配分法としてのブギー。カントリーの構造によるテクノ・アルバム《BAD TIMING》(ジム・オルーク)と比べてみたくなる、これだけでも興味深い試みだが、さらにここにエレクトリック・ギターという増幅装置が持つサウンドの変化とそのコントロールが加わり、事態は一層複雑な様相を呈する。3連で弦を延々と連打しながら、打点の微妙な変化で6本の弦の干渉具合を変えてゆく演奏など、シンプルだがエレクトリック・ギターにしか行うことの出来ない作業だろう。秋に発売されるというこのスタイルでのアルバムに期待したい。

 セカンド・セットはコンタクト・マイクやターンテーブルのピックアップなどによって物音を増幅して聴かせる演奏。音を取り出してくるシステムは、6本ほどのコンタクト・マイクが接続されたミキサー、逆さにしてテーブルの上に置かれたチャイナ・シンバルにマイクを立てたもの、スリップ・シートを外したターンテーブル1台(ピックアップ・カートリッジを2個用意して適時取り替えながら演奏。しかしその選択の意図は不明)の3種類で、これまでにぼくが見た秋山のセットの中で最もデラックスなものだ。演奏に使われる小物はアルミホイル(ターンテーブルに乗せて針を落とす)、スチール・ホイール、シンバル(同)、ちいさなスプリング類(ピックアップに取り付けてはじく)、ヘア・ブラシ2本(コンタクト・マイクを柄に貼り付けて回転中のターンテーブルに擦りつける)、音叉(ただの鉄の棒か?)、蝋燭(蝋をコンタクト・マイクに垂らす)などなど。テーブル一杯に広げられたそれらのモノのそこかしこにコンタクト・マイクが貼り付けられ、ミキサーで適時チャンネルをオンオフしながら、シンバルの中に投げ込んだコンタクト・マイクの音を立てたマイクで拡大したり、回転するターンテーブルの上にマイクを放置したまま別のセッティングを始めたり、秋山は物質の衝突をひたすら電流に変換しながら、前後の脈絡を欠いた作業を静かな熱狂とともに続けてゆく。1stセットとは対照的に、ここでは音を組織するためのフォームにはまったく注意が払われておらず、物質がエレクトロニクス化される時に生まれる即物的な持続=響きが、組織化=意識化から出来るだけ取りこぼされてあるようなかたちで時間を分割してゆく。秋山はエレクトロニクスの力を借りて、目の前にある物質と自分とのあいだになるべく記憶の働きを介入させないような演奏をおこなおうとするが、人によってこれは錯乱に近い作業に見えるかもしれない。しかし、こうした試みは、記号中心の思考から離れ、人間の行為をあらたな想像力のもとへと解放してゆくきっかけが見られるようにぼくには思われる。「思考するパルスとしての意識を持つ人間こそが微細な物の集合体であり、本来の意味でエレクトロニックな存在である」(秋山徹次)。

 最後のステージは、昨年12月に行われた「インディペンダント・アンダーグラウンド・ミュージック・フェス」でも話題を集めたカルテットが、あらたに「Satanic Abandoned Rock'n'Roll Society」(略称はSARRS/サーズだそうな)とバンド名を得て登場。それぞれの音域を保持しながら濃密なドローン・ミュージックを生み出した前回のサウンドは野々村氏のレポートに詳しいが、今回は宮本尚晃のギターがはっきりとギターと分かる旋律を使って流れを変えたり、ユタカワサキのシンセサイザーが中音域におけるシーケンスの位置付けにいろいろと工夫を凝らしたり(これはあまり上手くいかなかった場面も多かったように思うが)、バンドとしての表現力を拡大しようとする動きが見られた。4人の音色の重なり合いは素晴らしく、是非ライブを続けていって欲しいバンドである。

 ぼくは秋山の演奏を聴くといつも、アンドレ・ブルトンがアーシル・ゴーキーについて語った「混種」という言葉を想う。極度の集中のなかで抽象と具象が交じり合い、コンセプチュアリズムでありマテリアリズムでもあると同時に(そうした選択がそっくりそのまま)個人的な追憶の発露ともなっている、そのような一枚のデッサン。「安易な解決を好むものはここでは骨折損を味わうことだろう。人間的感動がそっくりその中に沈殿しようとする混種のフォルムを受けて立つ勇気がないため、彼らはどんな警告にもかかわらず、これらのコンポジションの中に頑として静物、風景、人物を見分けようとするだろうからである」(いまゴーキーの画集が手元にないため、このブルトンの言葉は宮川淳著作集からの孫引きなのだが……)。ひとつの解読用格子だけでは捕捉することの出来ない秋山徹次は、超現実主義者の肌触りを持つ数少ないミュージシャンだ。「私にとってもっとも強いイメージとは、もっとも高度な気ままさを示しているものであることを、隠さずにいおう。それはつまり、実用的な言語に翻訳するのにもっとも時間のかかるイメージなのであって、たとえば、法外な量の外見的矛盾をふくんでいたり、項のひとつが奇妙にうばわれていたり、センセーショナルな出現を予感させながらもかすかにほぐれるけはいを見せていたり(コンパスの脚の角度をふいにとじてしまったり)、とるにたりない形式的な正当性をそれ自身のなかからみちびいていたり、幻覚的な種類に属していたり……」(アンドレ・ブルトン)。ブギーからミニマル・ミュージックを取り出し、ターンテーブルの上で化粧ブラシとフリー・インプロヴィゼーションを出会わせる秋山徹次の音楽会に、さらに多くの人が足を運んでくれることを希望する。

(2003年7月27日 六本木・Super Deluxe)
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by directcontact | 2008-08-09 08:37

DIRECT CONTACT Vol. 2開催!!!!

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DIRECTCONTACT Vol.2
すべて平等に感じるため、同じ空間に置かれた演奏行為と身体表現

2008.09.09~09.11
OPEN 19:30 START 20:00
Charge 2,000円
会場:TEMPORARY CONTEMPORARY(中央区月島1-14-7旭倉庫2F)

PROGRAM


○大橋可也&ダンサーズ 新作『Black Swan』

09.09~09.11

【出演者、スタッフ】

出演:皆木正純、前田尚子、多田汐里、山田歩
振付:大橋可也
サウンド:牛川紀政

【大橋可也&ダンサーズ プロフィール】

「ダンスとは何か」という問いに立ち向かうことを活動の主題としているダンスカンパニー。その作品は舞踏の振付方法を援用して現代社会における身体のあり方を追求している。
1999年、結成。2000年、「バニョレ国際振付賞2000ヨコハマプラットフォーム」に出場するも、出演者が全裸であるという理由で非公開の審査となる。以降、活動を休止。2003年、活動を再開。2005年、ニューヨークの代表的なアートスペース「The
Kitchen」に招聘される。2008年12月28日には新国立劇場小劇場にて『帝国、エアリアル』を発表予定。

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○秋山徹次 3DAYS CONCERT 『Lost Weekdays』

【出演】

Day 1 (9/9) : 「Don't Forget to Boogie extended」
出演:秋山徹次(electric "boogie" guitar)

Day 2 (9/10):「The Stake (for acoustic guitar and electronics)」
出演:秋山徹次(acoustic guitar)、中村としまる(no-input mixing board)

Day 3 (9/11) :「U-Day」
出演:Satanic Abandoned Rock & Roll Society
[秋山徹次(dobro/high frequency)、宮本尚晃(electric guitar/high-mid frequency)、TAMARU(electric bass/low-mid frequency)、ユタカワサキ(synthesizer/low frequency)]


【秋山徹次 プロフィール】

秋山徹次/Tetuzi AKIYAMA(ギター、その他の楽器による即興および非即興音楽
演奏家)
1964年4月13日東京生まれ。

ギターという楽器の持つ特質に、自身の欲求をミニマルかつストレートな形で加
えていくことによる、原始的で即物的な意味合いを含んだ演奏を得意とする。ミ
クロからマクロに至る音量を、繊細に、ときには大胆にコントロールし、身体の
電子化を試る。

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【企画】大谷能生、木村覚、長嶺一徹、タマダプロジェクトコーポレーション

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【予約・会場お問合せ】

info@space-tc.com
03-3533-0880(アートバンク)
(お名前、人数、お日にちを公演前日までにお知らせください。折り返し予約番号をご連絡いたします。)

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【今回のDCではReviewを募集します!】

舞台と音楽をさらに多くの「言葉」と衝突させるために、2つのパフォーマンスをめぐっての4000字程度の批評文を募集します。資格は問いません(学生も雑誌寄稿者もそうでない方も歓迎します)。大谷・木村が厳正に議論した後、応募いただいた批評の幾つかに賞(賞金付き)を差し上げ、なんらかの掲載媒体を探して奔走します。応募先のことなど詳細は、DC専用ブログ(http://dcdc.exblog.jp/)をごらんください。

この件に関しては、詳細近日お知らせします。しばしお待ちを!
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by directcontact | 2008-08-08 08:45